歯科衛生士ブログ
舌磨きについて
皆さん毎日欠かさず「⻭磨き」はしていますよね。
では、「舌磨き」はどうでしょう?
「えーっ?舌なんて磨いたことないよ〜」という方も、中にはいるかもしれませんね。
でも、舌もきれいにしておいた方が、実は何かと良いんです。
舌もきれいにして、大切に!
舌の表面には、皆さんもご存じの通り「味蕾(みらい)」と呼ばれる、味覚を感じるセンサーがあります。
また、食べ物を嚙むとき、舌は食べ物を⻭と⻭の間に移動させたり、⻭で噛み砕く際には食べ物を固定したり、さらにはかみ砕いた食べ物を集め、反対側の⻭に移動させて、再度噛んだりします。そして、飲みこめるくらいに細かくなったら、舌はかみ砕いた食べ物を集めてのど、食道に送ります。かみ砕いた食べ物と唾液(だえき)を混ぜ合わせ、飲みこみやすくするのも舌の役割です。さらに、言葉を発するときにも動いて、様々な音を出すためのお手伝いをしています。
舌磨きをすることのメリット
食べたり飲んだりすることで⻭が汚れるのと同じように、舌にも汚れが付きます。白や⻩色、ときには黑っぽい苔(こけ)のようなものを「舌苔(ぜったい)」と呼びます。凹凸がある舌の表面には、はがれた粘膜や食べ物のカスなどがつきやすく、さまざまな細菌が増殖して「舌苔(ぜったい)」になるのです。舌を磨いて、舌苔を取り除くことで、こんな効果があると言われています。
口臭を防ぐ
口臭の主な原因は舌苔だと言われます。舌磨きで舌苔を取り除くことで、口臭予防につながるのです。
味覚を正常に戻す
舌苔が蓄積すると、味を感じにくくなってしまいます。舌をきれいにすると、本来の味覚を取り戻すことができます!
病気を予防する
舌苔の蓄積によってさまざまな細菌が増殖すると、虫⻭や⻭周病、口内炎などの原因になります。舌磨きで舌苔を取り除き、細菌の増殖を抑えることは、インフルエンザや風邪などの感染症対策にもつながるのです。
舌磨きの方法
鏡を見ながら舌を前に突き出して、舌の後方に舌苔がついていないか確認します。
Step2
舌ブラシを鏡で見える最も奥に軽くあて、手前に引いてください。決して力を入れ過ぎないように!汚れが取れたら舌ブラシの先を水道の水でよく洗います。Step1→Step2を何度も繰り返しながら、舌を磨いていきます。
舌磨きQ&Aコーナー
Q:何を使って磨けばいいの?専用のブラシが必要?
A:毛先の柔らかい小児用の⻭ブラシや、目の粗いタオルなどを使って舌を磨いてもOK。ただ、専用の舌ブラシを使うと、さらに効果的です。
Q:舌を磨く頻度やタイミングは?
A:起きた時、⻭を磨くついでに舌を磨けばOKです。それ以上舌磨きをすると、かえって舌の粘膜を傷つけてしまう恐れもあるので、要注意!!舌が汚れたままにしておくと、口臭の原因になってしまうだけではなく、虫⻭や⻭周病、口内炎などの原因になってしまうことも。正しい「舌磨き」を学んで、口の中を清潔に保ちましょう!