歯科衛生士ブログ
キシリトールとは
キシリトールという言葉を聞いたことがあると思います。ガムや歯磨き粉のなかに入っている成分で天然の代用甘味料です。代用甘味料とは、砂糖(スクロース)の代わりに食べ物などに使われる甘味物質のことです。甘いものを食べたいけれど糖質が心配の方や、虫歯予防におすすめです。他にも、ソルビトールやエリスリトールなどがあります。
そもそも虫歯の原因とは
お口のなかにいる虫歯菌は、歯の表面の汚れ(プラーク)などに潜んでおり、食べたり飲んだりした中にある糖分を分解して酸を生成します。その酸によって、歯が溶かされてしまい虫歯になってしまいます。歯はプラークの酸性度が強くなり、pHが5.5以下になると溶けだすことが分かっています。
この、酸を生成することがない代用甘味料が、キシリトールです。また、キシリトール入りガムを噛むことで、唾液の分泌が促進されpHも安定します。さらに、唾液内の成分が歯の再石灰化(歯を強くする)ことも期待できます。
キシリトール入りの製品を選ぶポイント
「歯に信頼」マークのある製品を選ぶことです。歯が傘をさしてむし歯にならないように酸から歯を守っているマークです。厳しい製品テストを通過し、より安心できるように、pH5.7以下にならない製品だけに「歯に信頼」マークが使われています。
また、ガムはキシリトール100%のものを選ぶことをおすすめします。歯科医院で販売されているものはほとんどがキシリトール100%です。
キシリトールの副作用
気を付けておきたいのは、食べ過ぎです。キシリトールを取りすぎると下痢になることがあります。人によっては一粒でもなる場合があるので注意しましょう。