歯科衛生士ブログ
歯周病菌は女性ホルモンが大好物?
歯茎に炎症をもたらす歯周病菌は、歯垢や食べカスをエサに生きていそうなものですよね。実際、食べものに含まれるタンパク質などを栄養源として、お口の中で繁殖します。ただ、歯周病菌の中には「女性ホルモン」が大好物なものも存在しています。
▼エストロゲンを食べて繁殖する細菌
お口の中にはたくさんの細菌が生息していますが、P.intermedia(プレボテラ・インターメディア)と歯周病菌の一種は、女性ホルモンである「エストロゲン」を大好物としています。体から作られる物質を栄養源とするなんて意外ですよね。
▼妊婦さんは「妊娠性歯肉炎」に要注意!
妊娠中の女性では、エストロゲンの分泌量が10~30倍にまで増加します。これは女性ホルモンを大好物としている歯周病菌にとっては、繁殖する上で最高の環境といえます。それを踏まえると、「妊娠性歯肉炎」という特別な病気が存在している理由もよくわかるかと思います。
それだけに、妊娠中の女性は妊娠前よりもオーラルケアに力を入れる必要があります。