歯科衛生士ブログ
伝記で有名な「あの人」も歯科出身
野口英世さんを知っていますか?
幼い頃左手に大やけどを負い、母から「学問で身を立てよ」と教え諭されて育った英世は、医者を目指し20歳で上京します。
そして、医学開業試験の前期試験に合格しますが、そこで資金を使い果たしてしまいます。
途方に暮れているところに現れたのが、高山歯科医学院(現在の東京歯科大学の前身)の血脇守之助でした。
当時、歯科医の数が少なく、歯科医師を目指すには外国語の素養が必要でした。
そのため、歯科医師たちは私塾や勉強会を立ち上げ、熱心に指導をおこなっていたのです。
高山歯科医学院で講師をしていた血脇は、かつて福島へ出張診療に出かけた際に英世と出会っていました。
そして、その才能に感心していた血脇は、英世を歯科医学院のスタッフとして採用。
また、左手の再手術を取り計らうなど、多大な支援を行ったのです。
英世は後に、血脇の援助を受けて渡米。
細菌学の研究で頭角を現し、後には黄熱病や梅毒の研究で世界に名を知られるようになりました。
世界的にも知られる野口英世の偉大な業績。
その背景には、実は、歯科医師学校のバックアップがあったのです。