歯科衛生士ブログ
「噛む」って、実はスゴいんです
普段、何も意識せずにご飯を食べていますよね。
でも、実は「噛む」ことには、ものすごい可能性が秘められていることをご存知でしたか?
今回は「噛む」ことが私たちに与えるすごい影響について、ご紹介しましょう。
「よく噛んで食べる」ことのメリット
皆さんは食事の時、よく噛んで食べていますか?
飲み物で流し込むようにして食べていませんか?
よく噛んで食べると、どんないいことがあるのか。
沢山良いことがあるのですが、今回はいくつか絞ってご紹介します。
まずは、食べ過ぎを防ぐことができます。
よく噛んで食べると、ちょうど良い量できちんとお腹いっぱいになります。
だから、食べ過ぎて肥満になる可能性が低くなるのです。
次に、脳の発達につながる、という研究結果も出ています。
しっかり噛まないと食べられないエサを与えられたマウスと、噛まなくても食べられるエサを与えられたマウス。
双方を比べてみると、良く噛まないで食べられるエサを与えたマウスは記憶や空間認知能力などに深く関係する海馬の活動が不活発になったのだそうです。
表情豊かに、虫歯予防にも!
よく噛んで食べるメリットは、まだまだあります。
よく噛んで食べると、味覚が鋭くなります。
また、口の周りの筋肉をよく使うことで、あごが発達し、表情が豊かになったり、言葉の発音がきれいになります。
さらにさらに。よく噛むと、唾液がたくさん出ます。
唾液には食べ物のカスや細菌を洗い流す作用があるので、よく噛んで食べると、むし歯や歯肉炎の予防につながります。
唾液には「ペルオキシダーセ」という食品の発ガン性を抑える酵素が含まれているので、ガンの予防に繋がるのだとか。
どうでしょう。ここまで挙げていくと「よく噛んで食べた方が良い!」と思ったのではないでしょうか。
では、実際にどうしたら、よく噛んで食べられるのでしょうか。
一つは「よく噛む」ことを意識すること。
一口につき30回は噛むようにします。
急いで食べると、それだけあまり噛まずに飲み込んでしまうことになるので、ゆっくり食べるようにしましょう。
もう一つは、食べ物を水や飲み物で流し込まないこと。
食べ物が口にあるときは、よく噛むことを意識して、あまり飲み物を飲まない。
よく噛んで、飲み込んでから、飲み物を飲むようにしてみましょう。
皆さんもよく噛んで、もっと健康になりましょうね!!