医療法人晃仁会 フクロ歯科医院

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誤嚥性肺炎

誤嚥(ごえん)性肺炎はご自分でなりやすいかどうかがわかります!

65歳以上の方で、水やお茶を飲んだ時にむせたり、食事に時間が掛かる方には、飲み込みの状態(嚥下状態)をチェックが必要です。

むせや誤嚥を防いだり、嚥下の状態に合わせた適切な食事を用意したいもの。嚥下機能状態をチェックする方法はいくつかあります。

なかでも「EAT-10」という質問用紙は、簡単に嚥下機能状態がわかる便利なツールとして、世界各国で普及が進んでいます。

ぜひ下に記載したネスレヘルスサイエンスのサイトで合計点数を見てみて下さい。

このサイトはチェックするだけで合計点数がわかります。

これって40点満点?なんですけどわずか3点(1項目でも3点以上があれば)で問題があるということがわかります。

当院でもこれを利用して嚥下状態をはかるなどの取り組みを始めており、指導することで機能の改善は図っています。

入れ歯を入れている方はこの嚥下機能をかなり退化させていきますので、注意が必要です。

特に誤嚥性肺炎は、死につながる怖い病気ですのでご注意ください。

ぜひこの質問自体をネットサイトでやってみて問題が有る方は歯医者さんに来院してご相談されることをお勧めします。

https://nestle.jp/nutrition/swallow_chew/eat-10.html

歯ブラシで歯は白くなるのか?

さて昨日に続いて・・・

では、歯ブラシで歯は白くなるのか?

歯の着色はブラッシングにより取れますが、日本の歯磨き粉で歯が白くなることはまずありません!(言い切り)

アメリカの歯磨き粉はなんでもありというか?歯磨き粉の成分として白くするための過酸化水素や尿素が入っているので白くなります。

しかし日本では歯を白くする濃度の過酸化水素はもちろん過酸化尿素も内容物として認めれていません。

ところが日本では薬事法によってどんなに効果のない歯磨きでも「歯を白くする」という表現が認められています。

これは歯ブラシを行うことを前提として・・・・なので着色が落ちます程度でもこの効果ありと・・・すべての歯磨きは歯を白くできるということになります。

逆にいうと過酸化水素みたいに白くなるけど、歯もしみるなんてこともありません。

アメリカでのホワイトニング歯磨き粉ランキングをみると、過酸化○○の入っているものが多く、日本では輸入しないと買えません。

中にはかなり危険な商品もあるようです。

つまり日本の歯磨き粉メーカーは、安全だけどほとんど効果がない歯磨き粉を白くなりますと言っているということです。

もちろん歯周病など他のケアアイテムとしては活用できる成分も多いので、「白くする」という効果だけで歯磨き粉に飛びつかないで下さい。

ホワイトニングの謎

家庭で行うホームホワイトニングと歯医者で行うオフィスホワイニングという2種類があるのはご存知でしょうか?

30年ほど前にオフィスホワイトニングを初めて作ったのは日本のメーカーなのですが、過酸化水素を使うため日本では、販売できずにアメリカで販売しました。

これに用いた20%以上の過酸化水素は歯を白くする一方、歯がしみるなど欠点もあります。

日本では6%以上の過酸化水素は劇薬指定されていて本来口の中で使うことができないので、効果が有るものには認可がおりません。

しかし多くの歯医者のオフィスホワイトニングはその時間内に白くすることが求められるため内緒?で、
30%ぐらいの過酸化水素を使ってホワイトニングをしています。

歯科でこれを使うことはグレーゾーンですが、メリットがあるのも事実です。

よく〇〇リン酸とかチタンだとかを配合して白くするというものもありますが、ほとんどは過酸化水素の活性をよくするだけで、そのもの自体にはホワイトニング効果はありません。

また歯肉などをブロックしてホワイトニングするのは、その薬剤が漏洩すると歯肉に炎症が起こって危険だからです。

もちろん飲ませたら非常に危険です。

ホームホワイトニングはそんな強い過酸化水素を使えば、口の中が血だらけ?になるのでもっと弱い過酸化尿素という素材をベースにしています。

過酸化尿素なら飲み込んでも、そんなに影響がでないためという側面があります。

この過酸化尿素は、初期のものは尿素という言葉通り?かなりの匂いというか味がして、長時間(ホームホワイトニングはマウスピースに薬剤を入れて数時間 場合によっては寝ている間すっと)薬剤をいれているのが大変でした。

最近になって味がよくなり、しみる度合いもすくなくなり、ホームホワイトニングも改善してきています。

ホワイトニングすることは人に好印象を与え、自分自身も若返った気持ちになり、本当にいいものですが、その周りにはガラパゴス化した日本独自のホワイトニングの謎があります!

顎関節症

ショッキングな話ですが「顎関節症はうつ病の一形態として扱い、なおりにくい病気を一緒に治す」

というのが「開口学」のコンセプトであり、それを習って顎関節症の考え方を変えました。

 

顎関節症の原因はストレスとされますが、ではストレスの原因は?

そうです!わからないんです。

人間関係や職場の上下関係とされることも多いですけど・・・それって精神疾患?というかうつ病の状態に近いのです。

はじめは食いしばりから起こります(多くの人は右で噛み締めます)

歯を食いしばる行為っていうのは見た目にはわからないんですけど脳にとっては気持ちいい行為なんです。

食いしばることで口を開ける筋肉も閉じる筋肉も緊張して脳内麻薬とされるβエンドルフィンが出るのです。

それが出ていると気持ちいいい(モルヒネの50倍以上)ので自分の歯ぎしりで歯を削ったり、食いしばって口や顎の周りの筋肉を緊張させて形態が変わるまでやってしまっている状態が顎関節症です。

顎関節が周囲に圧迫を起こすとてめまい、難聴、耳鳴り、味覚障害などの神経症状が起こります。

さらに進んで顎関節が周囲の脳頭蓋の骨に変形を起こすと、脳下垂体ホルモン分泌異常が起こり、甲状腺機能障害、月経不全、不妊などの婦人科系疾患もここから起こることがわかってきました。

ところがこの顎関節症の治療ができるのは歯医者と一部のカイロプラクターぐらいで
医師が治療すると歯科医師法違反になるためできません。

医師がこれを治そうとすると顎関節に触れないので、顎関節以外の病名をつけて・・・氏病とか突発性・・・・というわかりにくい病名をつけて分類して最終的には向精神薬を出す方法をとってしまいます。

向精神薬は一部の薬は投薬されると脱薬することができにくく、ずっと使い続ける必要があったり、だんだんと強い薬にむかってしまいます。

我々は顎関節症に対して患者さんにマウスピースを装着し、鍼治療を併用したり、うつ病薬である向精神薬もできるだけ脱薬できるように漢方を用意して治療をはじめています。

※1週間使っている自分のマウスピース 夜装着するために、マジックで塗って歯ぎしり等がひどくないのか(ある程度はあるのが普通)調べてから、夜だけの装着に変えていきます。

 

矯正治療は安くなる?!

矯正治療は今後安くなっていきます!

矯正科医による専門医療でなくなりつつあるからです。

歯科の最大の商社がM&Aしながら巨大な矯正治療の新たな流れを企画しているようです。

 

歯科医は歯をスキャニングして、さらにCT画像やセファロ画像ををネットワークを通じて送るだけです。

データが会社に届くとそれらのデータをリンクして骨内で歯を動かしたシミュレーションが行われます。

データの分析もその時点で行ってもらえます。

専門医が設計した治療用のデータが医院に送られてきます。

最良の矯正システムを選択推奨してくれて、たとえば本格矯正の装置(ブラケットでの矯正)が選択された場合、矯正医師の腕の見せどころである装置の位置づけも3Dプリンターで、外枠が作られ接着すればいいだけです。

もうひとつの見せ所である、中に入れるワイヤーもコンピュータが曲げた状態で送られてくるので、それをセットすると最小限に時間短縮されて歯が動いていきます。(時間的には半減されるようです)

現在のインビザラインのようなマウスピース矯正も同じシステムの中で販売されます。

外科を使った大きな矯正の場合も、セッティングをコンピュータがしてくれるところまできています。

矯正医師の腕の見せどころがほとんどなくなってしまいます。

 

一般の患者さんのメリットとしては専門性がなくなるので治療費が大幅に安くなり、期間も来院回数も短縮されます!

もちろん矯正医師が行った方が、微妙な調整などもできるから安心ですが、慣れればそれも少なくなると思われます。

当院の矯正医師が開業を決めたので、矯正医師を募集中ですが、次はこれができる医師とコラボレーションしたいと思っています。(すでに装置のインフラはあるのでいつでも始められると思っています。)

 

口腔がん

堀ちえみさんの手術後、患者さんの多くが口腔がんを気にされるようになりました。これ自体はいいことだと思います。でも、先進諸国で日本だけが口腔がんが増えているという事実が実は消されています。
この理由は日本では検診がほとんど行われていないからです。

口腔がんの検診は、健康保険も効かず、自由診療のため患者さんも高いと思われて希望されないということが理由です。(ネットで見ると5000円から7000円ぐらいの費用のようです。)そのため、どうしてもすごく気になってからという方が対象となり、気づいた時にはもう遅いという事になりがちなのです。

口腔がんの数はすでにすい臓がんの数を追い抜いたといわれています。そして、口腔がんの怖さはその死亡率の高さです。

脳血管や神経の通り道の近くをごそっと手術で取り去りますので、少しでも浸潤が強ければ即、死につながり手術もできません。さらに気になることはオペしたあとの再建手術です。とてもこの姿は写真では載せられませんし、その姿に悩んだ挙げ句に自殺される方も多いと聞いています。

早期発見なら大きいことにならないこと多いですし、大きくなった口腔がんでもできるだけオペ治療を避けるやり方を行う先生もいます!
もし、口の中で気になるところや白や赤くなった部分がなかなか消えないなどの症状があるかたは早めに歯科医にご相談下さい!

睡眠負債2

長い間睡眠負債をおこなうと、歯科にも関係している睡眠時無呼吸症候群などの病気も生まれてきます。
良く磨いても歯周病が治らない方には、この症状がある人が多いです。

私自身も睡眠時間が少なく、無呼吸の症状を持っているので、睡眠を深くする治療について研究してきました。
先日、歯科における睡眠外来の専門家である高崎のK先生と2時間ほどお話しする機会があったのですが、私がしてきた治療ノウハウが、睡眠外来にも使える事、そしてこれから開発していく睡眠時無呼吸症候群をターゲットにしたサプリメントがかなり有効であることに自信を持ちました。

当院には貸出用の簡易測定装置が従来からあり、睡眠を扱っている群馬の歯科医院はまだまだ少ないため、来年はマウスピースを中心としたこの分野も力を入れていくつもりでおります。

来年も睡眠時間は少なそうです!