歯科衛生士ブログ
歯は鉄よりも硬い?!
硬さを表す単位「モース硬度」
物の硬さを量る単位として、硬さを10段階で表した「モース硬度」というものがあります。
モース硬度=ひっかいたときの傷の付きにくさ
です。
人間の歯の硬度は?
人間の歯をモース硬度で表すと「7」です。
身近なものを見ると、
モース硬度1は、チョーク。
モース硬度4は、鉄。
モース硬度10がダイヤモンド。
歯と同じモース硬度7にあたるのは、水晶です。
硬いものとして連想しやすい「鉄」のモース硬度が4ですので、いかに歯が硬くて傷が付きにくいのかがわかりますね。
硬い歯を削る時
この硬い歯を削るにはどうすれば良いでしょうか。
答えは簡単。歯よりも硬いものを使えば良いのです。
歯より硬いものといえばダイヤモンド。そう、歯を削る時にはダイヤモンドが使われます。
歯医者へ行くとキーンという高い音が苦手という方も少なくないと思いますが、これは、空気の力で羽を高速回転させる、エアタービンという機械の音です。このエアタービンにダイヤモンドを取り付けて歯を削っています。
硬い歯を削る時、エアタービンは1分間あたりおおよそ30万~50万回転します。だからあのような高い音が出てしまうのです。
また、歯を削る時に水を流していることに気付きませんか?高速で削ると熱が発生します。これを冷却するために、刃先に向かって水が出るようになっているのです。
歯を削るのって、けっこう大変なのですね。
硬いけれど、虫歯には気をつけて
鉄より硬い歯ですが、鉄が錆びてしまうのと同じように、しっかり手入れをしないと虫歯によって簡単に穴が開いてしまいます。
日ごろからしっかりとした手入れをし、健康な歯で快適な食生活を送りましょう!