歯科衛生士ブログ
抜けた歯を牛乳につけるのはなぜ?
何かのトラブルで、歯が抜け落ちてしまったとき「牛乳に浸ける」と良いという話を聞いたことがあるかと思います。なんだか突拍子もない話のように聞こえますが、そこにはきちんとした理由があるのです。
牛乳はお口の中の環境に近い?
抜け落ちた歯には「歯根膜(しこんまく)」という大切な組織が付着しています。この組織を生きた状態に保てれば、歯を元に戻せる可能性も高まるのです。そこで保存液として適しているのが牛乳なのです。牛乳はお口の中の環境に近く、手に入りやすいものであることから、歯が抜けた際には「牛乳に浸ける」という話が広まっているのです。
お口の中に入れておくのもアリ?
牛乳などの保存液が手に入らないときは、抜けた歯をお口の中にふくんでおきましょう。歯はそもそもお口の中に存在しているものなので、保存する場所としても適しているのです。もちろん、アメをなめまわすようにお口の中でゴロゴロいじくってはいけません。唇と前歯の間にある「口腔前庭(こうくうぜんてい)」と呼ばれる場所に入れておくのが一番です。そのうえで、歯医者さんに診てもらいましょう。
歯が抜けたら少しでも早く歯科を受診することが大切です!