院長ブログ
ホワイトニングの謎
家庭で行うホームホワイトニングと歯医者で行うオフィスホワイニングという2種類があるのはご存知でしょうか?
30年ほど前にオフィスホワイトニングを初めて作ったのは日本のメーカーなのですが、過酸化水素を使うため日本では、販売できずにアメリカで販売しました。
これに用いた20%以上の過酸化水素は歯を白くする一方、歯がしみるなど欠点もあります。
日本では6%以上の過酸化水素は劇薬指定されていて本来口の中で使うことができないので、効果が有るものには認可がおりません。
しかし多くの歯医者のオフィスホワイトニングはその時間内に白くすることが求められるため内緒?で、
30%ぐらいの過酸化水素を使ってホワイトニングをしています。
歯科でこれを使うことはグレーゾーンですが、メリットがあるのも事実です。
よく〇〇リン酸とかチタンだとかを配合して白くするというものもありますが、ほとんどは過酸化水素の活性をよくするだけで、そのもの自体にはホワイトニング効果はありません。
また歯肉などをブロックしてホワイトニングするのは、その薬剤が漏洩すると歯肉に炎症が起こって危険だからです。
もちろん飲ませたら非常に危険です。
ホームホワイトニングはそんな強い過酸化水素を使えば、口の中が血だらけ?になるのでもっと弱い過酸化尿素という素材をベースにしています。
過酸化尿素なら飲み込んでも、そんなに影響がでないためという側面があります。
この過酸化尿素は、初期のものは尿素という言葉通り?かなりの匂いというか味がして、長時間(ホームホワイトニングはマウスピースに薬剤を入れて数時間 場合によっては寝ている間すっと)薬剤をいれているのが大変でした。
最近になって味がよくなり、しみる度合いもすくなくなり、ホームホワイトニングも改善してきています。
ホワイトニングすることは人に好印象を与え、自分自身も若返った気持ちになり、本当にいいものですが、その周りにはガラパゴス化した日本独自のホワイトニングの謎があります!