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歯質強化による予防的むし歯治療

従来の歯科治療では、短期間での再発を抑えるために、虫歯の周辺を大きく削る傾向がありした。虫歯の治療とは、侵食された部分を削り取り、人工の材料でそ れを修復することです。しかし、どんなにきっちりと詰め物をしたり、冠を被せても、所詮は人工物であり、歯との間に隙間ができて、それがさらなるむし歯の 治療につながったりなおしたことが原因で他の大きな疾患(たとえば顎関節症など)につながることもあります。

それでは初期のむし歯でも早く治療しないと、どんどん悪化してしまうのでしょうか?

実は初期虫歯は、正しい歯の手入れをすれば、健康な状態に戻す事が可能です。どういうことかと言うと?歯には、再石灰化という機能があります。再 石灰化の機能は、表面のエナメル質だけが溶けてしまうような初期虫歯なら削らずに、歯を再石灰化をさせることによって、歯を健康な状態に戻して、虫歯の進 行を遅らせる機能です。唾液に含まれているカルシウムとリン酸という成分が、歯質を再石灰化させてむし歯から守っています。しかし歯垢が古くなってバイオ フィルムをつくった状態では唾液が直接歯質に届かず、またバイオフィルム直下の歯質では脱灰が起き続けます。はじめは小さなむし歯(マイクロカリエスと言 います)だったものが、唾液能力を超えて大きくなってしまうのです。そのためむし歯予防処置の一つの方法として歯質強化をはかる方法があります。これを行 うことで歯質が強化され、マイクロカリエスの状態から健全な歯質に戻ることができるのです。

手術前の口内(横側)

初期う蝕エナメル質断面の走査型電子顕微鏡写真
(島津製作所SSX-550 )

手術後の口内(舌側)

Inaba. D. et al., Dent. Soc.
Iwate Med. Univ. 27. 197-202(2002).

プラークコントロールによる歯質強化

プラークコントロールとは、歯垢(プラーク)を調節、管理することです。口の中は細菌にとって格好のすみ家のため、歯垢(プラーク)を完全に除去する事は不可能です。「歯 垢(プラーク)=細菌の塊」の増殖を抑えることに重点を置くこと、これがプラークコントロールです!お口の健康維持には、歯と歯茎の境目や歯と歯の間にプ ラークをためないご家庭でのブラッシングがとても効果的ですが、歯は凹凸の多い複雑な曲面をしているので、我流ではどうしてもいつも同じところを磨き残し てしまいがちです。 そこでプロが行う、ハンドクリーニングやPMTCといった処置を定期的に受けていただくことをオススメしているのです。

フッ素塗布による歯質強化

フッ素塗布による歯質強化については フッ素によるむし歯予防をご覧ください。
前橋市フクロ歯科医院では、この歯質強化のメカニズムをフッ素塗布の形で子供さんのむし歯のみならず、成人の歯茎近くでできるむし歯にも応用しています。 また、お子さまの治療終了後には希望者にフッ素洗口を行っていただいています。

シーラントによる歯質強化

奥歯の溝をむし歯になる前にむし歯になりやすい歯のかみ合わせの溝をプラスチックで埋めてしまう方法です。
奥歯の溝のところにできるむし歯は、生え始めから2~3年以内にできやすいものです(特に6歳臼歯はむし歯になってしまうことが多いのです)。
シーラントとは、奥歯の溝を、むし歯になる前にフッ素を放出するプラスチックで埋めてしまう方法で、特に溝が深くて複雑な6歳臼歯に効果的です。ところが6 歳臼歯が生えかけており、溝のところがむし歯になりかけていても、一部でも歯肉がかぶっている状況ではプラスチックのシーラントはまだできません。歯が 完全に生えたときにはプラスチックのシーラントをしますが、この場合はその前にむし歯になってしまうことがあります。そこで、奥歯が完全に生える前に フッ素を含んだお薬(セメント)を溝にいれて、むし歯になるのを防ぐという方法があります(デュラファット)。歯肉が途中までかぶっている場合もできます が、永久的なお薬ではありませんので、3ヶ月おきに、何度かいれ直す必要があります。 そして歯が完全に生えたらプラスチックのシーラントにバトンタッチです。これで一安心ですが、シーラントには歯と歯の間のむし歯の予防効果はありません。そのため現在のシーラントはフッ素を自ら放出するようなしかけになっています。そしてご家庭でのフッ素塗布や歯科医院での定期的なメインテンスも必要です。前橋市フクロ歯科医院では、シーラントをする場合はシロインスペクトによるむし歯の診断を行い、虫歯になりやすい状態であることをビジュアルにご説明しています。正確にシーラントの適応かどうかを判断し、できればヒールオゾンで除菌してから行う方法をオススメしています(自費治療になります)

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